【茶臼山動物園】には恐竜園やマレットゴルフ場も併設

長野県長野市篠ノ井の茶臼山山麓にある【茶臼山動物園】には、動物園に加えて「恐竜公園」・「自然植物園」・「マレットゴルフ場」も併設されています。

ここへの最寄駅はJRしなの鉄道篠ノ井駅なのですが、そこからは歩くと1時間ほどかかってしまいますので、タクシーを使って15分くらいで行くと良いでしょう。車を利用する場合には、長野自動車道更植ICや上信越自動車道長野ICから25分くらいで行くことができます。

2008年には、写真家でライターの”やきそばかおる”氏が『散策が楽しい動物園ベスト5』に選んでいます。そのため、篠ノ井駅から歩いて動物園までの素晴らしい景色を、園から見下ろす景色と合わせて楽しんでみるのも良いかもしれません。

開園は1983年8月8日で、「森の中の動物園」をコンセプトにして、「行動展示」の放し飼い方式による動物展示を行っています。2017年末での動物飼育数は、哺乳類31種・204点、鳥類20種・85点、爬虫類23種・44点、両生類7種・319点、魚類1種・100点となっています。

中でも「レッサーパンダの森」は日本最大のレッサーパンダ繁殖地となっていて、2011年には日経新聞の「生態がよくわかる動物園」ランキングで堂々の3位に輝いています。

この森はレッサーパンダの生息地である中国の四川省の森をイメージしてデザインされていて、そこで生息環境そのままにレッサーパンダたちが放し飼いされているのです。

ちなみにこの森をデザインした大阪芸大の若生謙二氏は、横浜の「ズーラシア」の「チンパンジーの森」や、大阪の「天王寺動物園」の「アフリカサバンナ」も手掛けており、独自のやり方で理論的・実践的に追及しているとの評価がされているのです。

ここにいる主な動物は、ニホンザル・オランウータン・チンパンジー・アミメキリン・グラントシマウマ・シロオリックス・ウォンバット・レッサーパンダ・アジアゾウ・アムールトラ・ライオンなどです。

平日には動物のガイドやエサやり、記念撮影やふれあいなどを開催し、休日には「ポニー乗馬」・「キリンに木の葉をあげてみよう」・「レッサーパンダ ロン君のお散歩タイム」・「オオコノハズクに近づいてみよう!」・「リクガメにエサをあげてみよう」・「アルパカ日和(お散歩ふれあい)」などのイベントが行われています。

動物園に隣接して「長野市茶臼山恐竜公園」がありますが、こちらは日本で初めての恐竜公園となっています。恐竜もまた動物であり、動物園に行ったついでに見に行ってみるのも良いかもしれません。

ここには、遊具を兼ねた実物大の恐竜を含めた古生物模型が、22種・26体も配置されています。古い方から、古生代ペルム紀のディメトロドン・セイムリア・エダホサウルス、中生代三畳紀のテコドントサウルス・ブラティオサウルスなどが待っています。

更に、中生代ジュラ紀のアルケオプテリウス・オルニトレステル・アロサウルス・ブロントサウルス親子・アパトサウルス親子・ケラトサウルス・最大のディプロドクス・ケティオサウルス・ケントロサウルス・ステゴサウルスがジュラシック・ワールドを彷彿とさせます。

そして、中生代白亜紀のプロトケラトプスの親子と卵・ティラノドン・トラコドン・トリケラトプス親子・アンキロサウルス・ティラノサウルス・イグアノドンの勇姿を見れるのです。

茶臼山動物園の楽しみ方は、園そのものの他に、そこまでの景色と園を取り巻く景色、併設する恐竜公園・植物園・マレットゴルフ場と、遊びつくせないくらいあって、どうやって回りきるか困ってしまうほどなのです。